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足利で「刀剣鑑賞会」 日本刀を手に取り重さを実感

見方を詳しく教えてもらい、刀の重みを体験

見方を詳しく教えてもらい、刀の重みを体験

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 「刀剣鑑賞会」が2月20日、足利商工会議所(足利市通3)で開催された。

1959(昭和34)年に発足した「足利郷土刀剣研究会」の田部井勇さん

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 同鑑賞会は、足利市制100周年記念事業特別展「戦国武将 足利長尾の武と美-その命脈は永遠(とわ)に-」の開催に合わせ、日本刀について理解を深めてもらおうと同市が企画。刀剣研究家で、足利郷土刀剣研究会主宰の田部井勇さんが講師を務め、刀剣の鑑賞マナーや日本刀に現れる「地鉄(じがね)」「刃文(はもん)」などの見方を解説した。新型コロナウイルス感染症対策のため定員制とし、202人の応募者の中から市内外の50人が参加した。

 市立美術館(通2)で会期中の同展に展示中の名刀、刀工・堀川国広作の国重要文化財「山姥切(やまんばぎり)国広」や「布袋(ほてい)国広」についても解説。田部井さんは「渡良瀬川の良質な砂鉄をもって足利で作ったものだろう」との見解や、市とのゆかりについて話した。

 会場には鑑賞刀2振を用意し、参加者に実際に手に取ってもらう時間を設けた。田部井さんが持参した「薙刀(なぎなた)」「短刀」「小柄(こづか)」計6振も展示。参加者が列を作り、熱心に見入る姿があった。

 山梨県から参加した舘(たて)ますみさんは「『刀剣乱舞』がきっかけで美術館などに足を運ぶようになったが、実物の刀を持つのは初めて。26年しか生きていない私が、何百年という刀の歴史の重みを体感した」と目を輝かせた。神奈川県から参加した藤野敦子さんは「きれい。これを持って戦っていたと思うと不思議だが、実際に持ってみてその重みを感じた。光を当てて詳しく見方を教えてもらい、参考になった」と話していた。

 次回は3月20日13時30分から。参加無料。申し込みは市のホームページ特設申し込みフォームで受け付ける。

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