岩本圭司さんの写真展「KAKITAGAWA」が1月29日、「artspace&cafe」(足利市通2、TEL 0284-82-9172)で始まった。
岩本さんは静岡県出身・足利市在住の造形家。静岡県三島市で「大岡信ことば館」の館長を務めた経歴を持つ。2017(平成29)年から足利市立美術館などで開催された詩人・吉増剛造さんの展覧会で展示デザインを手掛けた。2019(平成31)年に現代アート作品を企画展示するカフェ「artspace&cafe」をオープンし、代表を務める。
写真展のタイトルになっている静岡県駿東郡清水町にある「柿田川」は、全長1.2キロの1級河川で、国道1号線の近くに位置し、富士山に降った雨や雪が長い年月を経て湧き出す。同展では、岩本さんが伊豆で暮らした30代、同所に魅せられておよそ2年間通い、撮影した21点を展示。写真は「水」をテーマに、揺れる水面や水中の様子、花や樹木など自然を捉えている。作品の多くを正方形の作品で構成。画像には加工を施さず、「ありのままの自然」を表現したという。
岩本さんは「それ自体、形も色も持たないが、確かに存在する『水』の存在、交通量の多い雑踏のすぐ近くにある別世界『柿田川』という2つの要素に引かれていた。視点は十人十色だと思うが、こういう『水』の見方もあるのか、と感じてもらえれば」と来廊を呼び掛ける。
営業時間は11時~18時(最終日は16時まで)。月曜・火曜定休。2月20日まで。予定していた4つのライブイベントは中止。