足利市の知的障害者支援施設「こころみ学園」のブドウ畑で11月17日・18日、ココ・ファーム・ワイナリー(足利市田島町)が「第35回収穫祭」を行う。
タンクから直接注ぐ 収穫祭でしか味わえない「できたてワイン」など
会場となるブドウ畑は1958(昭和33)年、特殊学級(現在の支援学級)の中学生とその担任教師・川田昇さんらが急斜面の山を開墾したもので、今年で開墾60周年を迎えた。同施設の園生がブドウ畑の世話やワインの仕込み・瓶詰めなどを行い醸造されたワインは、航空機の国際線ファーストクラスの機内サービスはじめ九州・沖縄サミットや北海道洞爺湖サミットにも使われるなど、高い評価を得ている。
同イベントは、ワインが最初に完成した1984(昭和59)年に始まり、現在は毎年11月の第3日曜日と前日の土曜日に開催。例年、2日間合わせて1万2000人~1万5000人が訪れる。
参加にはワイングラス、ワイン引換券、収穫祭バッジ、簡易カトラリーセット一式が入っている「ハーベスト・キット」(3,000円)の購入が必要。骨付きソーセージ・ベーコン炭火焼き・キッシュ・那須のフレッシュなチーズ・国産の生ハムなど、ヴィンヤードクラブ各店のフードメニューも充実。スペシャルゲストによる音楽ライブも予定している。
同園は「晩秋のブドウ畑でワインを楽しむ。ただそれだけの収穫祭。老いも若きも性別や国籍や障害の有無を超えて、みんなでワインを楽しむために、参加の方一人一人の協力をお願いしたい」と呼び掛ける。
開催時間は両日共10時~15時。雨天決行。JR足利駅と東武伊勢崎線足利市駅と会場の間を巡廻する臨時シャトルバス有り。収穫祭専用電話ガイド(TEL 0284-42-1807)も用意する。