足利の路地を散策しながら、点在するアートを鑑賞する「路地まちアートランブル」が10月30日、市内の歴史ある建物やギャラリー、古民家などで始まった。
昨年開催の予定だった同イベントは、新型コロナ禍を受け中止となり、今回が初の開催となった。参加者は「路地マップ」を手に路地を散策し、会場を巡る。会場は、足利商工会議所(通3)、大島毛織(通5)、相洲楼(通5)のほか、歴史ある古民家や建物、ギャラリーなど計15カ所。
2013(平成25)年~2019年に足利市で行われた「CON展」に関わった作家を中心に、足利市や近隣の作家、国内外で活躍するアーティストら31人が参加する。多様な展示会場とそれぞれのアーティストの個性を組み合わせることで、建造物とアートとが互いに引き立て合うようにした。期間中は、「路地まち9セレクション」として、楽器演奏やライブ、舞踏、アーティストトークや古典落語など、アートにまつわる企画を日替わりで開催する(要予約、料金別途)。
初日は好天に恵まれ、100人超が訪れた。受け付けを終えた群馬県館林市の60代女性は「参加作家さんからイベントの連絡があり訪れた。SNSでつながっている友人の作品や、他にも見たかった作品が展示されているようで、わくわくしている」とほほ笑んだ。
路地まちアートランブル実行委員会事務局の高橋良男さんは「歴史や文化の残る足利の路地を、ぶらぶら歩きながら『アートと出合うことができる場所』を作りたかった。足利のまちをアートで元気にできたら」と話す。
開催時間は10時~16時(最終日は15時まで)。パスポート(会期中有効)は一般=500円(高校生以下無料)。11月7日まで。