帆布のバッグや小物を扱う「Hanp Works Poleca(ハンプワークスポレカ)」(足利市通2)が足利市立美術館近くにオープンして6カ月がたった。
足利市出身の店主・小堀明さんは繊維業に携わってきた経歴を持つ。着物・呉服を扱う中、「繊維を生かしつつ、より今の時代に合う製品があるのでは」と模索してきたと振り返る。4月14日、地元・足利の技術で作った帆布製品を扱う同店をオープンした。店名は、スワヒリ語で「ゆっくり」を表す「ポレポレ」とキャンバスの「Ca」を組み合わせた造語を公募から決めた。「ゆっくり行こう」という同店のコンセプトも込めたという。
ガラス張りの店内には、大小のトートバック、ポシェットや、ポーチ、カードケース、ペンケースなど帆布製の小物が並ぶ。無地のほか、足利で「染め」を行った和柄などの模様が入った商品も。「地元で作る」ことにこだわり、スタッフが一つ一つ手作りしている商品は、製造から販売まで一貫して手掛けることで価格を抑えた。
小堀さんは「帆布の魅力の一つは天然繊維の自然な風合い。持つ人を選ばないところや時間とともに出てくる味わいが、『もの』を長く大切にと変化しつつある現代の風潮に合っているのでは。トートバックを中心に、これからも幅広く商品を展開していきたい。手に取ってくれた人の暮らしに長く寄り添えるような製品を作っていければ」と話す。
営業時間は11時~18時。水曜、第2・4火曜日定休。一部商品は太平記館(伊勢町)でも手に入る。