足利の古着専門店「ROMAN(ロマン)」(足利市通3、TEL 0284-21-2898)がオープンして1カ月が過ぎた。
足利市出身の恩田賢人さんと愛知県名古屋市出身の降籏幸輔(ふりはた)さんの2人が共同経営する同店。2人は東京での音楽活動を通して親交を深め、「高校生の頃から足利で何か店をやりたい」と思っていた恩田さんが、下北沢(東京都)で8年間古着店に勤めた経験があり「自分の店を持ちたい」と考えていた降籏さんを誘い、8月20日に出店が実現した。
場所は足利商工会議所(通3)の裏にある、恩田さんの祖母が営んでいた玩具や花火の卸問屋「恩田商店」の跡。恩田さんが「小さい頃にぎやかだったこの場所でできたら」と考えたという。壁の塗り直しや看板を手作りするなど、5月頃から2人でリフォームを始め、黒電話やテーブルなど、元々使われていた家具を再利用してレトロな雰囲気を壊さないようにした。
同店で取り扱う古着は、70年代のシャツなど、メンズ・レディース合わせ約100着以上。店内のゆとりある陳列にもこだわり、毎週店頭に並べる商品を入れ替えている。価格帯は2,000円~5,000円。
オープンして1カ月が過ぎ、恩田さんと降籏さんは「人のぬくもりを感じ、より足利が好きになった。学生時代、自分が欲しい古着が高くて買えないこともあったが、『古着イコール高い』ではなく、手頃な価格で古着を楽しんでほしい。いずれ営業日を増やし、落ち着いたら海外に買い付けにも行きたい」と話す。
営業時間は11~21時。日曜・月曜・火曜のみ営業。駐車場有り。