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足利市とコーエーテクモホールディングスが連携協定 創業の地へ社会貢献

包括連携協定書を掲げる早川尚秀足利市長、コーエーテクモホールディングス襟川陽一社長(左から)

包括連携協定書を掲げる早川尚秀足利市長、コーエーテクモホールディングス襟川陽一社長(左から)

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 足利市とコーエーテクモホールディングス(神奈川県横浜市)が9月22日、電子ゲーム文化の振興と地域の活性化を促進することを目的とする包括連携協定を締結した。

新型コロナウイルスの感染症対策のため、襟川社長はオンラインで会見に臨んだ

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 「信長の野望」「三國志」などの歴史ゲームソフトを主力に開発、販売を手掛ける同社は、前身である「光栄」の創業の地が足利市であり、襟川陽一社長は同市出身。今年、足利市制100周年を迎えるに当たり、社会貢献事業の一環として今後3年間にわたる包括連携協定を結んだ。

 同社が自治体と連携協定を結ぶのは全国初。栃木県内の自治体とゲーム制作会社との協定締結は県内初となる。22日、同市役所で行われた協定式には緊急事態宣言の影響により、襟川社長はオンラインで出席した。

 シブサワ・コウの名でゲームプロデュースを手掛ける襟川社長は、西小学校(足利市西宮町、現さいこうふれあいセンター)、第一中学校(西宮町)、足利高校(本城1)出身。慶応義塾大学を卒業後、地元の足利へ戻り同社を創業した。

 襟川社長は「足利は歴史のまち。歴史小説を好きになり、歴史上の人物をシミュレーションゲームに登場させた原点は足利市に生まれ育ったことにある。ゲームはデジタルエンターテインメントの大きな役割だと感じている。ふるさとがますます魅力ある市と発展することを願い、事業を手伝わせていただく。経営者としてビジネス教育など今後もやっていきたい」と話した。

 今後予定される事業は「まちの先生」と題し、同社社員を講師に招き、ゲームクリエーターの仕事について理解を深めるため、高校生を対象にプログラミングなどの職業教育を行うほか、同社が手掛けるゲームキャラクターを使った交通安全ポスターを作成。ポスターに掲載する交通標語を募集する。

 早川尚秀足利市長は「協定を通じ、若い世代の方が足利市に目を向けていただき、今後は移住、仕事をする場所に選ばれるまちになるよう密接に関わっていきたい。足利市にある貴重な文化財を次の世代につなぎ、守るだけでなく、生かし、活用し、市内外からの人流につなげていくことを目標に施策を推進したい」と話した。

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