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足利で画家・宮地佑治さん個展 色彩豊かな「点」で構成された27作品を展示

宮地佑治さんと「Waiting for Spring」(中央)

宮地佑治さんと「Waiting for Spring」(中央)

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 桐生市を中心に活動する画家、宮地佑治さんの個展「記憶の中の光」が9月16日、ギャラリー碧(足利市巴町、TEL 0284-21-3258)で始まった。

無数の「点」で構成された色彩豊かな作品に目を凝らす

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 宮地さんは群馬県桐生市出身で、東北大学文学部美学美術史科卒業。同ギャラリーによると、宮地さんは戦後の早い時期から盛んだった美術グループや桐生の画家らと切磋琢磨し、15歳のときに抽象画家で芸術家のオノサトトシノブ(1912-1986)と出会い、師事した。1964(昭和39)年には「第6回現代日本美術展」に入選し、東京都・群馬県・栃木県などで個展を開くなどしている。

 宮地さんは、自然の変化や生命の営みを独自の抽象技法で描く。対象を「色点」の要素に分解し、それを再構成することにより、「点」と「色彩」の調和、「光」と「闇」の交錯で表現するという。同展では、1979(昭和54)年の作品から今年制作された新作までの油彩画や水彩画合わせて27点を展示する。

 開催初日に来場した宮地さんは、自身の制作を「自然に対するアクト(働きかけ)であり、それが自分にとっては『点』を打つことだった」と振り返る。「自然を受け止め、応戦せずに(東洋的に)同調し、融和すると、『理性で捉えることができない美』や『生きる意味』が生まれる。人は『美』において、その存在を許される」とも。

 同ギャラリー店主の山川敏明さんは、「(宮地さんは)他に仕事を持ち、働きながら70年以上にわたり制作を続け、北関東のアートに貢献している。作品から感じる若々しさに感嘆する。宮地さんの『光』を感じさせる世界観を実際に見てほしい」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~18時。9月22日休催。9月28日まで。

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