足利市は8月24日、妊婦に対して新型コロナウイルスのワクチンの優先接種を行うと発表した。
対象となるのは、市内に住所のある妊婦及び市内の産科医療機関に通院する妊婦で接種券を持つ約500人。
実施方法は個別接種と集団接種の2種類。個別接種を行う医療機関は浅岡産婦人科医院(足利市相生町)、かしま産婦人科医院(鹿島町)、栃木産婦人科医院(錦町)の3院。対象は、それぞれの医療機関で妊婦健診を受けている妊婦と里帰り出産を予定している妊婦。予約は、それぞれの医療機関で調整するほか、産婦人科医院のウェブサイトを活用して行う。
集団接種は足利赤十字病院(五十部町)で、一般接種の枠を拡大し102人を対象に実施する。対象は、足利赤十字病院で妊婦健診を受けている妊婦と里帰り出産を予定している妊婦、個別接種を実施する3医療機関以外で妊婦健診を受けている妊婦。実施日は一般接種と同日の9月11日と10月2日。予約は市のコールセンター(TEL 0570-027-798)を通じて25日正午から受け付けている。
市内在住の妊婦、須藤則子さんは「千葉県の妊婦が感染し、赤ちゃんが死亡したニュースを聞いて怖かった。今回、かかりつけの産科医が対象機関となったので安心して接種を前向きに考えられるようになった。夫は未接種なので、まだ不安はあるが…」と話していた。
※妊婦の配偶者等同居家族についても、産科医療機関で接種ができるようになりました。(8月27日発表)