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足利市民会館閉館で見学会 55年の思い出詰まった建物に別れ 八木節演奏も

足利市民会館大ホール見学 奈落に降りていく参加者

足利市民会館大ホール見学 奈落に降りていく参加者

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 足利市民会館(足利市有楽町)の閉館記念事業「さようなら足利市民会館 ありがとう55年~回想から未来へ~市民会館見学会」が5月16日、開かれた。

足利市民会館の大ホールステージ上を見学し解説を聞く参加者

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 同館は1966(昭和41)年に開館し、55年間市民に親しまれてきた。6月末の閉館を前に、同館内を一日開放し、自由に出入りできる見学会が開かれた。各所に設置されたボードでは建物の見どころやポイントを解説し、参加者はそれぞれに思い出の詰まった同館を写真に収めた。

 大ホールでは「足利八木節女前Japan」による公演が2回開かれ、約30分にわたり足利の伝統芸能「八木節」を披露した。リーダーの小田えつこさんは「今までたくさんの思い出を残してくれた足利市民会館に恩返しがしたかった」とあいさつした。佐野市から来場した大朏(おおつき)美佳さんは「これまでたくさん稽古してきたのだろうな、と感じる演奏だった。足利への熱い思い、情熱が伝わった」と感想を話した。

 2回に分け開いた「バックステージツアー」ではステージ上や照明、舞台袖、奈落を解説付きで見学。普段見ることができないステージ裏の様子に、事前予約した各20人の参加者からは「面白い」「来て良かった」などの声が上がった。高校生のころ、ステージでの演奏経験があるという江田聡さんは「奈落に降りたのは初めて。久しぶりに見た緞帳(どんちょう)も懐かしく、無くなってしまうのは寂しい」とステージ上を見つめていた。

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