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足利で夜鳴き「屋台ラーメン」復活 チャルメラの音色が響き渡る街に

店主の菊地真人さん「ひめちゃん広場」で

店主の菊地真人さん「ひめちゃん広場」で

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 屋台車でのラーメン移動販売「菊ちゃん 屋台ラーメン」が4月5日、足利市内でオープンした。

菊ちゃんラーメン(600円)

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 店主の菊地真人さんは足利出身。今年2月に勤務していた市内のラーメン店を退職し、「昔、足利に栄えた『屋台ラーメン』の伝統を受け継ぎ、チャルメラの音色が響き渡る街にしたい」と元同僚らと独立に向け、車探しから準備を始めた。軽トラックの屋台は知り合いに協力してもらった手作りで、夜間走行の目印となるよう電飾を取り付け、約1カ月の準備期間を経て開業にこぎ着けた。

 ラーメンは昔ながらの中華そば。しょうゆ味で、野外で食べることを想定し、味付けは少し濃いめの味付けを意識したという。「菊ちゃんラーメン」(600円)や「菊ちゃんチャシューメン」(800円)、「お子さまラーメン」(400円)のほか、片栗粉と玉ネギを使った足利のご当地グルメ「足利シュウマイ」(5個300円)なども提供する。菊地さんは「夜鳴きで市内を回っていると、お子さんが音に反応してくれる。お子さんのいる家族が多く利用してくれる」と反響について話す。

 屋台は日中、織姫神社交差点の「ひめちゃん広場」(足利市通4)と「ライトオン足利朝倉店」(朝倉町)に停車し、注文するとその場で飲食できる。夜の営業はチャルメラを鳴らしながら「夜鳴きラーメン」として、曜日ごとに地域を変えて巡回する。土曜・日曜はイベント出店や出張予約に出向く。今後は夏に向け暑さ対策としてのタープ設置、夏メニューの「冷やしラーメン」、深夜の停車営業、学生向けに「朝ラー」提供などを検討しているという。

 菊地さんは「まずは日中、認知してもらうために同じ場所に止まり、『夜鳴きラーメン』では毎週回って来るな、という安心感を持ってもらえれば。昔からの夜鳴きを知っている人にも『珍しいね』と、喜んでもらえ、いい意味でプレッシャーにもなっている。独立したことで、今は必死の思いで車を走らせながらビラをまくなどしている」と話す。

 停車での営業は、「ひめちゃん広場」(月曜~水曜)と「ライトオン足利朝倉店」(木曜・金曜)。営業時間は、いずれも11時~15時。「夜鳴きラーメン」巡回は月曜~金曜の18時~22時ごろ。順路などの詳細情報はインスタグラムで確認できる。

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