足利市立美術館(足利市通2)で2月13日、特別展示「おもい・つむぎ財団コレクション展」「用の美展」が始まった。
「用の美展」では世界に向けて発信する足利市内3社の製品などを展示
足利市に拠点を置いて活動する一般財団法人「おもい・つむぎ財団」は、「どこにいても本格的なアートを気軽に見て・感じることができる場所を作る」ことを目的として全国各地の小学校や地域のコミュニティー施設などで「一日限りの美術館」を開いている。
今回は、同法人のコレクションから、草間彌生さん、村上隆さん、奈良美智さん、山口晃さんの現代アート作品を同館ロビーに展示する。特別展示室には、昨年の24時間テレビでTシャツ制作を手掛け、世界的にも活躍するアーティスト、小松美羽さんによる200号の大作を含む7作品などを展示する(うち3作品は初出展)。
同時開催する「用の美展」は、市内企業による製品を展示する企画。「機能美」「洗練されたデザイン」を兼ね備えた、日常使いできる身近な製品に着目し、「足利のものづくり」の高い技術力・デザイン性を発信する。参加企業は「ALART(丸信金属工業)」「mother tool」「建彦木工(昭栄家具センター)」の3社。国内のみならず海外にも製品を発信する3社が一堂に会する展示は、市内でも初めての試みとなる。期間中、隣接するミュージアムショップで製品の展示・販売も行う。
代表理事の川端秀明さんは「アートに興味を持ち来館した方には、『足利から世界に向けて発信できる企業』があることを知ってほしい。企業やデザインに関心を持って来館した方には、この展示が『アートに触れるきっかけ』になれば。2つの展示を相互に楽しんで」と呼び掛ける。
開館時間は10時~18時(入館は17時30分まで)。月曜・2月24日休館。観覧無料。3月28日まで。