足利の焼きそば店「変な焼きそば屋Takenoko(タケノコ)」(足利市五十部町)が1月23日で10周年を迎えた。
店主の下山司さんは群馬県みどり市出身。伊勢崎市内の飲食店で働いた後、足利市内の焼きそば店「つくしんぼ」(葉鹿町)で修業し、2011(平成23)年に同店をオープンした。
イベント出店などで客として訪れた「絵師」の絵を飾ったことがきっかけで、同店にはアニメファンの客が集うようになった。店内には、アニメファンの客が「奉納」したという、アニメやゲームのフィギュアが飾られている。いつからか同店にフィギュアを「奉納」することがツイッター上で話題となり、焼きそばではなく奉納目的に来店する人もいるという。
メニューは「ポテト入り焼きそば」(350円~)と「焼きまんじゅう」(1串150円)のみ。焼きそばのソースは、市内のソースメーカー「月星食品」(錦町)のソースにスパイスなどを加えたオリジナルソース。紅ショウガは岩下食品(栃木市)の「岩下の紅生姜」を使っている。焼きそばの量は「兄貴盛」「ギガ盛」「テラ盛」など6種類あり、約5キロの「テラ盛」は要予約。
下山さんは10年を振り返り、「開店してすぐに東日本大震災に見舞われ、材料が入手できなかったり、ガソリンが無くて店に来ることができなかったりしたこともあった。どうなることかと思ったが、復旧し、皆さまに支えられて10年を迎えることができた。コロナ禍でもやっていけるのは、地域の皆さんのおかげ」と話す。
営業時間は11時30分~17時(売り切れ次第終了)。火曜・第1月曜定休。JA直売所「あんあん」各店でも販売する。