足利スクランブルシティスタジオ(足利市五十部町)が12月26日・27日の2日間にわたり、一般公開された。
同スタジオは2019年、映像美術会社「ヌーヴェルヴァーグ」(東京都世田谷区)が足利競馬場跡地に建設した。昨年末で解体予定だったが利用を希望する声が多く、今年6月、「足利スクランブルシティスタジオ」として運用が始まった。映画やドラマ、ミュージックビデオなど複数の映像作品の撮影に使われている。
「映像のまち構想」を進める同市主催のイベント「第5回あしかが映像まつり」で今年2月、一般公開を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため中止となっていた。今回、12月4日公開の映画「サイレント・トーキョー」に合わせて同イベントが実現した。同作品では約1万人のエキストラを使って撮影が行われ、約3億円をかけて「クリスマスイブの渋谷」をスタジオに再現した。
感染症対策のため、市内在住・在勤・在学者に限定した完全事前予約制で一般公開した。入り口では検温と手指消毒を行い、1時間300人に入場を制限し、入れ替え時にスタジオ内を消毒するなどの対策を徹底した。
スタジオを見学した来場者からは「足利にこのような場所があって驚いた」「テレビで見た場所に来られてうれしい」「思った以上に再現されている」という声が聞かれた。走り回る子どもたちや、写真撮影を楽しむ家族連れの姿が見られた。