「アミューズメントカフェN(エヌ)」(足利市田中町、TEL 0284-64-8918)がオープンして間もなく3カ月がたつ。
オープンは3月29日。「懐かしいが新しい」をテーマにした居酒屋で、店内で昔懐かしいアーケードゲームをプレーしながらカフェとしても利用できる。店主の川原井(かわらい)康寛さんは足利市出身で、進学のため足利を離れ、東京都で就職。2016(平成28)年に地元に戻り、その後は仕事をしながら料理の修業をするなど、開業に向けて準備をしたという。
川原井さんは「元々ゲームが大好きだったので、足利に帰ってきた時に子どものころ通っていたゲームセンターが無くなっていたことが寂しかった。居酒屋開業は東京に住んでいたころからの憧れ。ゲームをしながらお酒を飲める場所を作りたかった」と話す。1階はカウンターと、川原井さんが「コツコツ買い集めた」というアーケードゲームをテーブルにした飲食スペース。2階の和室は和ダンスやブラウン管テレビを置き「親戚のおばあちゃんの家に来たようなくつろげる空間」を意識しているという。ワンフロアとなっており、貸し切り予約も可能。冬にはテーブルがこたつになる。160種あるゲームの中から、NEOGEO(ネオジオ)85種のゲームは予約することで2時間、フリープレーできる。
新型コロナによる自粛の最中のオープンとなった同店。現在は検温、手指の消毒をしてからの入店をはじめとした感染症対策を取りながら営業している。川原井さんは「自分と同じ世代の、お子さんがいる40代くらいの方が1つでも懐かしいと思ってもらえるよう、店内ディスプレーにおいても『懐かしさ』を演出している。アーケードゲームの中には、家庭用ゲームに移植しなかったものでも面白いゲームがたくさんある。こういったサブカルチャー文化を今後、若い世代の人にも継承していければ」と思いを語る。
営業時間は15時~23時(土曜・日曜・祝日は11時~)。水曜定休。