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足利のワイナリーが赤ワイン用のブドウで白ワイン醸造 8年かけて完成

「Opening Act Muscat Bailey A-B 2019」。2012ビンテージの色調はピンクがかっていたが、今回はペールグリーン

「Opening Act Muscat Bailey A-B 2019」。2012ビンテージの色調はピンクがかっていたが、今回はペールグリーン

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 「Cfa Backyard Winery(シーエフエー・バックヤード・ワイナリー)」(足利市島田町)が5月1日、赤ワイン用のブドウ「マスカット・ベーリーA」で造った白ワインをリリースした。

増子敬公さんとブドウを圧搾するためのプレス機

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 増子敬公(よしひろ)さんはワイン醸造家として全国10社のワイナリー立ち上げに参画。「日本の風土に合うワインとは何か」を考え、2012(平成24)年に娘の春香さんと、醸造所「Cfa Backyard Winery」を立ち上げ、ワイン製造業へ新規参入した。

 白ワイン「Opening Act Muscat Bailey A-B2019」に使っているブドウ「マスカット・ベーリーA」は、マスカットとベーリーという2つの品種を掛け合わせて造られた黒ブドウで、多くは赤やロゼワインとして流通している。増子さんらは同品種には白ワインの要素もあると認識し、開業当時から「白ワインの要素を強くだしたワインが造りたい」と考えていた。つぶすとすぐに赤くなってしまう特性があるため、試行錯誤を重ね、2018(平成30)年の設備変更を機に、2018ビンテージを試作し少量ロットで製品化。2019年は前年の経験値を元に製造法を改良し、生産量を増やすことができたという。

 春香さんは「日本のワインはまだ過渡期だからこそ、私たちには自由がある。その自由な発想の中からマスカット・ベーリーAという品種としての新しい可能性について、考えるきっかけになれば」と話す。

 店舗の営業時間は10時~17時。土曜・日曜・祝日定休。オンラインショップでも販売している。

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