足利市で3月29日に予定されていた「東京2020オリンピック聖火リレー」が中止された。
ボランティアスタッフを予定していたさん若林悦子さん(左)と岩崎真由美さん(右)
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、東京オリンピック・パラリンピックが1年程度延期されることが決定。これを受け、29日に聖火リレーが予定されていた同市ではイベントに伴う交通規制を知らせる150枚の看板を撤去し、街宣車による案内を行うなど対応に追われた。
足利市総合政策課の影山崇之さんは「楽しみにしていた市民やボランティアも多く、担当者として中止は大変残念。今回は中止になったが、準備に積み上げてきた時間は無駄ではないと思っている。準備をする中でできた繋がりや経験は、次の聖火リレーに生かすことができるはず。より良い聖火リレーにしたい」と次回開催に期待を込める。
聖火リレーのコースになっていた、大門通に店を構える「たけや」の店主、大竹均さんは「今年は鑁阿寺の桜ライトアップも無くなり、聖火リレーも中止になってしまったが、我々ここで生まれ育った人たちも聖火と同じく、次の世代への火をともし続ければならないと思っている。粛々と守り続けなければ」と話す。
ボランティアスタッフとして参加を予定していた若林悦子さんは「前回の東京オリンピックの時は中学生だった。今回は聖火リレーのボランティアという形で参加できることを楽しみにしていたので残念。楽しみが延びたが、ボランティアスタッフとして次回も参加するつもり」と笑顔を見せた。