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足利市立図書館でクリスマス会 エプロンシアターや宮澤賢治の語り聞かせも

小林靜子さんによるエプロンシアター

小林靜子さんによるエプロンシアター

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 足利市立図書館(足利市有楽町)のクリスマス会が12月18日、開かれた。

前田幸江さんによる宮澤賢治の童話「やまなし」の語り聞かせ

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 同館で36年にわたり絵本の読み聞かせを毎週行っている小林靜子さんと前田幸江さんが中心となって開いたクリスマスイベントに、乳幼児とその保護者などが参加した。

 小林さんは身に着けたエプロンを舞台に見立て、ポケットや縫いぐるみを使いながら物語を展開する「エプロンシアター」を披露。「たまごがゴロゴロ」「ポケットポケット」の2つの題目を行い、子どもたちは卵の縫いぐるみやポケットから何が出てくるかを想像して目を輝かせていた。

 「足利ものがたり文化の会」の代表も務める前田さんは、音楽や体の動きを交えて宮沢賢治の絵本「やまなし」を語り聞かせ、圧倒的な世界観で参加者を童話の世界へ引き込んだ。輪になって「ジングルベル」の歌に合わせて踊り、前田さんの動きをまねてダンスを楽しむ子どもたちの姿も見られた。

 「クリスマスげきじょう」の絵本を読み聞かせた同館の菊地さんは「今年は例年より参加者が少なかったが、その分子どもたちが話を聞いてくれ楽しく読み聞かせができた。もっと本に興味を持つ子が増えてくれるとうれしい」と話す。市内から2歳の女児と参加した田代さんは「本の好きな娘が、本の読み聞かせの後に『もう一回』とアンコールしていた。親子で楽しめて良かった」と振り返る。

 司会を務めた同館の三村さんは「子どもたちに物語の世界を楽しんでもらえた。この機会に図書館をもっと身近に感じてもらい、毎週水曜に開かれる絵本の読み聞かせにもぜひ参加してもらえたら」と呼び掛ける。

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