足利出身の漫画家、山崎ハルタさんの「うちの上司は見た目がいい」(KADOKAWA)が発売後1カ月で3刷目の重版になるなど話題となっている。
山崎さんの通った「デッサンプラス」。「足利の皆さんにも応援していただけるとうれしい」とも
山崎さんは足利のデッサン教室「デッサンプラス」(足利市通1)の卒業生。当時、高校の美術教諭の紹介で4年間通った。同作品は1年半前にツイッターにアップしたイラストがきっかけとなり、7月25日に単行本で発売。山崎さんは「初回のアップでありがたいことに10万を超える『いいね』を頂いた。自分の漫画にこんなに共感してもらえるんだと驚き、モチベーションアップにつながった」と振り返る。
同作は3組のカップルが登場する、広告代理店が舞台のオフィスラブコメ。ツイッターでの更新をベースに物語を制作している。更新されるツイッターを追っていくことで、より楽しめるのも特徴。雑誌やウェブでの連載とは違い、読者が互いの感想を共有でき、その反響が作者にも直接伝わって来るのだという。
山崎さんは「隣の席の友人に見せて喜んでもらえるような感覚や、常に『1人の人に刺さるように』という気持ちで描いていきたい。読んでくれた人の気持ちが少しでも軽くなり、落ち込んだ時もクスッと笑ってもらえるように。『社会って、思っているより悪くない。こんな会社で働くことができたら楽しいよね』と若い人が夢を持ってくれたら」と話す。
価格は1,100円。