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足利・中橋が10月1日から車両通行止め 架け替え工事に伴い3年半

中橋は10月1日10時から車両通行止めに

中橋は10月1日10時から車両通行止めに

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 足利市内の渡良瀬川に架かる「中橋」が、架け替え工事に伴い10月1日10時から車両通行止めになった。

車両通行止めの様子(通2丁目の交差点付近)

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 中橋は1936(昭和11)年に架けられ、橋長は295メートル。戦前の堤防基準で作られたため、中橋付近の堤防は周辺より約3メートル低く切れ込んでおり、国の「重要水防箇所Aランク」に位置付けられる同市の防災対策における長年の課題だった。

 国、県、市は2022年11月に起工式を行い、建設工事を進めてきた。同橋は、足利市のシンボルとして長年市民に親しまれていることから、新しく建設される中橋の下流に歩行者用・自転車用の橋として移設される。

 この日は10時の通行止めを前に、中橋の「最後の記念走行」をする自動車や車両通行止めになる瞬間を一目見ようと訪れる市民の姿が見られた。

 足利市在住の男性は「自分が生まれた時からあった街になじんだ橋だと思う。カメラを持って来たので写真でも動画でも今日の姿を記録したい。車で通れなくなるのは寂しいですね」と話す。

 足利市通2丁目商業会会長でプラザハマダ(足利市通2)店主の浜田陽一さんは「中橋付近にある商店街としては『今までありがとう』というより、3年半の通行止めで起こることの不安の方が大きい。これから街の中がどう変わっていくかが気になる」と懸念する。

 中橋は今冬ごろ、仮設の人道橋が設置されるまでは歩行者と自転車のみ通行できる。来年1月からアーチ部分の移設工事が始まり、移設後に新しい橋の建設が行われる。新しい中橋の開通は2028年春の予定。

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