各種証明書のオンライン申請サービスの提供が2月1日、足利市で始まった。
市役所などの窓口やコンビニエンスストアにあるマルチコピー機で受け取るか申請書を郵送する必要があった住民票など各種証明書の申請がスマートフォンやパソコンからオンラインでできる同サービス。2022年12月、「足利市オンライン申請システム」の運用開始で一部の行政手続きがオンライン申請できるようになったのに続く。
オンライン申請できる証明書は2月1日現在、住民票の写し、戸籍全部(個人)事項証明書、住民税課税証明書、納税証明書など10種類。マルチコピー機経由の4種類から拡充した。印鑑登録証明書のオンライン申請は、足利市印鑑条例の改正が必要なため、3月に行われる市議会定例会後、4月1日から開始予定という。
オンライン申請には、窓口発行と同様の手数料のほか、郵送料とマイナンバーカードが必要。郵送は普通郵便か速達を選べる。支払い方法は、クレジットカード、PayPay、LINE Payの3種類。
1月19日の定例記者会見で、足利市CIO補佐官・徳永昌宣さんは「2022年度実績で18万3268件あった証明書発行業務の86%に当たる15万7668件をカバーできる同サービスは、全員に使ってほしいというより、できる人から使って欲しい。『行かなくてもいい』行政サービスで空いた時間を窓口に来る人のために活用したい」と話す。