足利商業連合会(足利市通3)が現在、「渡良瀬橋カレー」を地域の新たな魅力創出と観光振興の発展につなげようと、取扱店を募集している。
同会は、市内商業の活性化を目的に商店街、商業組合、大型商業施設の計22組織が集まり活動する任意団体。「足利春まつり」「足利夏まつり」「まちなかハロウィン」の開催や大型商業施設との連携などを行っている。
今回、「プラザハマダ」(通2)で提供している「渡良瀬橋カレー」をベースとしたカレーのご当地ブランド化に取り組む。渡良瀬橋は市内を流れる渡良瀬川に架かる橋の一つで、1934(昭和9)年に建設された。1993(平成5)年に歌手の森高千里さんが同名の楽曲を発表したことから、全国的に名前が知られるようになった。
「渡良瀬橋カレー」は、皿の中央に渡良瀬橋に見立てたご飯を盛り、両側に異なるカレールーを盛り付ける。使用するカレーは提供する各店オリジナルのもので、盛り付けは各店共通にする。プラザハマダの「渡良瀬橋カレー」(830円)は、ポークビンダルーカレー、スパイシーキーマカレー、バターチキンカレー、ビーフ煮込みスパイスカレーの中から2種を選べる。
仕掛け人の一人でもあるプラザハマダ店主の浜田陽一さんは渡良瀬橋カレーについて、「きっかけは旅行先で食べたダムカレー。住民の生活を支える建造物がご当地グルメとしてたくさんの人に喜ばれていると感じた」と話す。足利の風景と渡良瀬川の流れ、夕日に染まる景観をメニュー化したいと試行錯誤し、2018年1月に提供を始めた。今では橋を訪れる観光客がカレーを目当てに来店するほどの人気メニューになったという。
対象は足利商業連合会加盟店舗。参加申し込みは足利商工会議所(TEL 0284-21-1354)で12月31日まで受け付ける。