回遊型のアート鑑賞イベント「アシカガアートクロス」が5月13日、足利市内の東部エリアで始まった。
ARTあしかが実行委員会が「アートを核としてまちを巡りながら、足利の魅力や暮らしを知ること」をテーマに、2018(平成30)年に始めた同イベント。歴史ある建造物などにアートを展示し、来場者らは市内に点在する4会場を巡ってアート鑑賞ができる。
今回で4回目の開催となり、名称を「あしかがアートクロス」から「アシカガアートクロス」へ変更し、会場を市内中心部から東部エリアに会場を移した。ロゴやポスターのデザインは「ALINCO DESIGN」(通6)の平塚大輔さんが手掛けた。
旧毛野小学校大久保分校の木造建築を生かし、昨年4月にオープンした大久保分校スタートアップミュージアム(大久保町)をメイン会場に、山川長林寺(山川町)、旧木村輸出織物工場、旧木村浅七邸(以上、助戸仲町)の4カ所で展示を行う。速水一樹さん、秋山佳奈子さん、金子未弥さん、林朝子さん、やあべそいさんの5人の若手アーティストが参加する。
足利市地域おこし協力隊で、同委員会事務局の島田浩子さんは「アーティストはあらかじめ会場に足を運び、建物の歴史や地元に暮らす人々などについて調べ、得られたインスピレーションを制作や展示に取り入れている。会場ごとの特徴に、足利ならではの要素をアーティストそれぞれが加えたことで、足利の町の魅力も感じさせる展示になった」と話す。
期間中は関連イベントとして、文星芸術大学(宇都宮市)による空き家再生プロジェクトの記録などの関連展示やシルクスクリーン体験のワークショップをメイン会場で開く。
島田さんは「私自身、昨年移住し、日々、この町の魅力を感じながら暮らしている。市内外から訪れる方が、アートと町とのコラボレーションを楽しみ、足利の魅力を再発見する機会になれば」と来場を呼びかける。
開場時間は10時~17時。観覧無料。今月28日まで。