足利市立美術館(足利市通2)で開催中の「戦国武将 足利長尾の武と美-その命脈は永遠(とわ)に」とコラボし、市街地の店舗が独自のサービスを提供している。
足利市制100周年を記念して、国重要文化財の名刀「山姥切(やまんばぎり)国広」を展示する同展。2017(平成29)年以来5年ぶりの開催に、予約制のチケットは現在完売に。展示している名刀「山姥切国広」が、日本刀の名刀を男性に擬人化した「刀剣男士」を育成するオンラインゲーム「刀剣乱舞」の人気キャラクターであることから、同館には全国から刀剣ファンや通称「審神者(さにわ)」と呼ばれるゲームファンが訪れている。
協力店95店では、刀剣にちなんだオリジナルメニューやグッズのほか、美術館入場券の提示で受けられる割引、手荷物預かり場所の提供など店によってさまざまなサービスを提供する。同館周辺の店を中心とした企画に、市街地への回遊が期待される。
刀剣にちなんだオリジナルメニューは各店がイベントのために考案したもの。「光楽菜館」(伊勢町3)ではギョーザを刀剣に模した「刀剣餃子(ギョーザ)」(330円)、「artspace&cafe」(通2)では「國廣(くにひろ)」の文字が入った煎餅をのせた「國廣カレー」(800円)など刀剣を意識したメニューを用意し、SNSに投稿されるなど刀剣ファンの間で話題になっている。
骨董「蔵」(通2)の前では期間限定で「カラコさんのキッチンカーカフェ」(朝倉町)が「クレープ切り桜國廣」(650円)を1日限定20食で出張販売。クレープ店を経営する「HELLO」は「國廣ラムネ」(380円)、「國廣マスク」(2,000円)のほか、オリジナルの刀剣コラボグッズを店頭に並べる。
「HELLO」の酒井洋子社長は「5年前の刀剣展に来てくれた皆さんが『國廣ラムネ』を喜んでくれたことから足利を応援したい気持ちが生まれ、その後のグッズ展開やクレープ店の出店にまで至ったので、とても感謝している。今回も刀剣ファンの皆さんに喜んでもらえれば」と話す。
3月27日まで。