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足利にラーメン店「豚のげんこつ」 注文は壁の特注「おかもち」で

「麺処 豚のげんこつ」店主の松島さん

「麺処 豚のげんこつ」店主の松島さん

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 ラーメン店「麺処(どころ) 豚のげんこつ」(足利市田中町 TEL 0284-22-7235)が10月14日、オープンした。

豚のげんこつ「豚骨ラーメン」(680円)

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 店主の松島文久さんは、2008(平成20)年から同市でラーメン店「麺や松」(伊勢町1)を営む。新たに出店した同店は、とんこつラーメンがメイン。店舗面積は20坪。席数は21席でカウンターのみ。客席には隣席との間に仕切り壁を設けた。店内をバリアフリーにすることで車いすでの来店をスムーズにしている。

 メニューは、毎日約10時間かけてスープを抽出している「豚骨ラーメン」(680円)と鶏だしベースの「醤油(しょうゆ)ラーメン」(650円)の2種類。「替え玉」(100円)も用意する。

 店内はコロナ対策として、料理を運ぶ際に使われる「おかもち」を特注し壁に埋め込んで客席と調理場がつながるように工夫した。注文は「味の濃さ」「麺のかたさ」「あぶら」などを用紙に記入して、購入した食券と一緒に「おかもち」を通して提出する。

 「おかもち」は、松島さんが業者と何度もやりとりを重ね完成にこぎ着けた。松島さんは「ラーメン屋にはなじみ深い『おかもち』だが、今後なくなってしまうかもしれない。使える形にして、飾りとせず何気なく活用していきたい。『おかもち』本来の用途、形ではない注文だったので、業者には意図がなかなか伝わらず苦労した」と話す。

 松島さんは「会話や接触を避ける中でも、お客さまを温かく迎えたいと思い、内装には懐かしさを加えた。まだ注文方法に説明が必要だと感じる場面は多いが、さまざまな人に楽しんだり親しんだりしてもらえたらうれしい」と話す。

 営業時間は、11時~14時30分、17時~23時(スープがなくなり次第終了)。月曜定休。駐車場4台。

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