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足利市立美術館で「諸星大二郎展」 原画350点と関連資料で「異界」へといざなう

諸星大二郎さんの原画を中心に関連資料や絵画も展示する

諸星大二郎さんの原画を中心に関連資料や絵画も展示する

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 企画展「諸星大二郎展 異界への扉」が10月23日、足利市立美術館(足利市通2)で始まった。

同企画展のため書き下ろされたメインビジュアル(左)

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 諸星大二郎さんは1949(昭和45)年生まれで長野県出身の漫画家。1970(昭和45)年「ジュン子・恐喝」でデビューし、1974(昭和49)年「生物都市」で第7回手塚賞を受賞。代表作に「妖怪ハンター」「マッドメン」「暗黒神話」「西遊妖猿伝」「私家版鳥類図譜」「栞と紙魚子」などがある。

 同展は、足利での開催が最終となる巡回展。諸星さんのデビュー50周年を記念し、原画約350点のほか、作品に関わりの深い歴史・民俗資料や絵画など約100点を展示し、作品が持つ世界観に迫る。作品は、SF、民俗学、考古学、ホラー、人類学、東洋文学や思想、博物館的な作品などのジャンルに分け、展示する。足利だけで展示する資料も用意している。

 関連プログラムとして、11月6日、12月5日に開催記念講演会を開くほか、同展ならではの企画として、巡回各展で連続して行ったキャラクターの人気投票を実施し、顔出しパネルも設ける。同館に併設するショップでは、関連書籍やパネル、雑貨などのグッズを販売する。

 同館学芸員の江尻潔さんは、「諸星作品は扱う題材が幅広いだけでなく、とても奥が深いところも魅力なのでは」と考察する。

 開館時間は10時~17時30分最終入館。月曜休館(11月4日、24日も休館)。料金は、一般=710円、高校・大学生=500円、中学生以下無料。会期途中で一部展示替えを行う。12月26日まで。開催記念講演会は要予約。

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