足利の街を散策しながら、点在する会場を巡りアートを鑑賞するイベント「あしかがアートクロス」が5月15日、足利市立美術館(足利市通2)などで始まった。
足利市立美術館特別展示室 「ココ・ファーム・ワイナリー収穫祭オリジナルラベル展」
2018(平成30)年にスタートしたARTあしかが実行委員会主催の同イベントは昨年度、コロナ禍を受け中止となり、今回が3回目の開催となる。足利市立美術館を中心に、徒歩圏内にある歴史ある古民家や建物など7会場で、さまざまなアーティストによる展示を行う。
同館特別展示室では「ココ・ファーム・ワイナリー収穫祭オリジナルラベル展」を開き、ミュージアムショップではイベントのマップやスタンプラリーが付いたガイドブック(300円)を販売する。
7会場の展示は、足利叢林(大門通)=hachi(八月ちゃん)さん、ゆきのわ長屋(雪輪町)=寺村サチコさん・木村俊也さん、巴町Y邸=栃木美保さん・柳澤顕さん、同邸駐車場=カキノミファームアーキテクツ+小林弥生さん、谷医院(通2)=秋山佳奈子さんで、くるみ亭(通3)では文星芸術大学(宇都宮市)のアートプロジェクト「和紙でくるむ家」を公開するほか、新しい試みとして、2人の作家が足利に滞在し制作した作品を「ゲストハウスわ家」(雪輪町)、「相州楼」(通5)で紹介する。
期間中の今月21日、同館前広場での「星空上映会」(500円)のほか、出品作家によるワークショップも企画する。同会事務局の山下彩華さんは「今回、期間、規模もコンパクトになったが、作家ごとに常設展示しているので、じっくり一人の作家と向き合ってもらえるようになった。感染症対策を取り、足利の街を散策しながらゆっくりアートを楽しんでもらえれば」と参加を呼び掛ける。
開催時間は11時~17時。月曜定休。観覧無料。今月30日まで。