神奈川県鎌倉市が、足利市で2月21日に発生した山林火災への寄付を、ふるさと納税サイトで受け付けている。
鎌倉市は2月24日、トラストバンク(東京都渋谷区)が運営するふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」で足利市山林火災の代理寄付受け付けを始めた。寄付は災害支援金のため自治体からの返礼品はないが、通常のふるさと納税と同様の控除を受けることができ、寄付受領証明書は鎌倉市が発行する。寄付金は、消火活動や被害を受けたハイキングコースの復旧に掛かる経費に充てられる予定。
鎌倉市は1982(昭和57)年から足利市の姉妹都市で、2019年の台風19号と21号により足利市が被災した際にも、同サイトで緊急寄付フォームを開設。寄付件数は166件、寄付金額は426万7000円だった。
26日朝までに130件の寄付が寄せられ、応援メッセージには「実家が足利。良く行っていた山がこんなことになり悲しい」「山姥切国広(やまんばぎりくにひろ)展で訪れた足利で温かいもてなしを受けた」などの声も寄せられている。
同社広報担当者は「代理寄付は『ふるさとチョイス』にしかないシステム。足利市は現地での消火や避難の対応が優先となるだろう。代理寄付を使うことで、別の自治体が被災地に代わって事務を全て行うことができる。足利にゆかりの無い人でも、鎌倉にゆかりがあることで寄付につながる場合もある。自治体同士、支援の輪が広がる仕組みで、被災地への多くの支援につながれば」と話す。
鎮火のめどが立っていないことから、フォームの締め切り日時は設定されていない。(※2月26日発表、締め切りは3月31日まで)