鑁阿寺西門前のカフェ「八蔵(はちくら)」(足利市家富町)が、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出を控える人が増える中、弁当のテークアウトを始めた。
同店は足利市出身の梁川健人さんが2018年4月にオープンし、2周年を迎えたばかり。店内でのワークショップ、屋外イベントへの出店、市内の古民家でのイベントなどを精力的に行っている。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、同店では出入り口や窓を開放し、通常は駐車場として使っている店の敷地をテラス席として利用可能にした。梁川さんは「三密回避」に伴う自粛ムードが強まっていると感じ、自宅や屋外で楽しめるようテークアウトを始めたという。
テークアウト弁当のメニューは「からあげのり弁当」(918円)、「ナポリタン弁当」(810円)、「グリーンカレーそぼろごはん」(918円)の3種類。ドリンクは通常メニューの他に「お家でコーヒーセット」を用意。ホットコーヒーまたはアイスコーヒー1~6杯分を保温・保冷機能のある水筒に入れて提供する。水筒は要返却。ケーキのテークアウトは不可。
テークアウト弁当を利用した市内在住の女性は「学校が休みになり、給食が無いので毎日子どもと昼食を取らなければいけないが、少し負担に感じる。感染対策で外出を控えている子どもと一緒に外食するのは怖いが、テークアウトであれば利用しやすい。負担も減るのでありがたい」と話す。
梁川さんは「テークアウトは好評。いつまでこの雰囲気が続くのか分からないが、店として提供できるサービスの幅を広げる良い機会だと思っている。今だからこそやれる事、今しかできない事をどんどん仕掛けていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~20時。月曜定休。