プラスチック加工会社「トーユープラス」(足利市山川町)が「P+(ピープラス)」ブランドを設立して3カ月がたつ。
同社は創業以来、OA機器関連、自動車関連の内外装部品などを主体としたプラスチック製品を製造。2016(平成28)年からはシルバー加工技術も取り入れ、エンターテインメント部品の製造も始めた。2017(平成29)年ごろに製作を始めた「ART MIRROR」は、シルバー加工されたプラスチックに絵画や市内で撮影された写真などを施した製品。2019年12月、同製品を原型に、社員の鴇田(ときた)杏奈さんが「きらめく光のように、お客さまの思いも輝いてほしい」という思いを込めて「P+」ブランドを立ち上げた。
ブランド名には「美しく+煌(きら)めき+思い+」という意味を込める。設立後はハンドメードショップで商品を販売。1月にはウェブサイトも開設した。鴇田さんは客の要望に応えられるよう、機械の操作を何度も練習。独学でグラフィックデザインソフトの勉強もした。商品を実際に見てもらうため、市内の結婚式場やカフェ、小売店などにも営業して回ったという。
鴇田さんは「初めてハンドメードサイトで商品が売れたときはとてもうれしく、『P+』の商品が県外のお客さまにも届いていると思うと感動した。もっとシルバーの輝きを生かした商品を作ることにもチャレンジしたい」と意気込む。
同社サイトのほか、「太平記館」(伊勢町)や「キャットナップ」(鹿島町)、「はなのちな」(山川町)でも販売している。