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足利で「節分鎧年越」 武者241人が練り歩く 殺陣を披露する新企画も

鑁阿寺本堂前で追儺式(ついなしき、豆まき)

鑁阿寺本堂前で追儺式(ついなしき、豆まき)

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 創始から105年を迎える伝統行事「節分鎧年越(よろいとしこし)」が2月3日、足利市中心部で行われた。

武者姿で市街地を練り歩く。刀を振る市民ら

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 よろいかぶとに身を固め、坂東武者に扮(ふん)した市民らが市中心部を練り歩いて、足利氏ゆかりの鑁阿(ばんな)寺(足利市家富町)で豆まきを行う。毎年節分の夜に行われ、今年で91回目を迎える。18時30分、武者姿の241人が織姫公民館(通6)から出陣。鑁阿寺まで約1.3キロの大通りを、ほら貝や陣太鼓を鳴らしながら約1時間かけて練り歩いた。

 今年は「あしかが輝き大使」の勝俣州和さん、岡田幸文さん、堀優衣さん、薮崎友宏さんが初めて出陣した。よろい武者の行列を演出するため、友愛会館(通3)前、足利まちなか遊学館(通1)前、鑁阿寺裏手の3カ所でプロの殺陣(たて)師「昊士会(こうしかい)」が殺陣を披露する新企画も。足利家により滅ぼされた怨念が「鬼」と化し、主将である和泉聡足利市長を襲う演出に見物客が湧いた。鑁阿寺に到着すると市長が「願文(がんもん)」を奉読し、武者たちは「福は内、福は内、鬼は外」と豆まきを行った。

 市内から家族で見物に訪れた若槻珠紀さんは「自分の住む町での伝統行事。よろい武者たちがキリッとりりしく、かっこよかった。足利育ちでない夫は『こんな立派な伝統行事があるとは』と驚いていた。平日でもにぎわっていてうれしい。来年は子どもと参加したい」と話していた。

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