「第30回吉祥寺(きちじょうじ)あじさい弁天まつり」が6月22日・23日、吉祥寺(足利市江川町)で開催される。
吉祥寺は弘長年間(1261年~1263年)に源姓足利氏5代目頼氏(よりうじ)が創建したと伝えられている寺。境内の斜面にはアジサイが植えられており、「あじさい寺」と呼ばれ親しまれている。紫やピンク、水色などの色とりどりのアジサイの花が咲き、境内を彩る。
天台宗義任山吉祥寺第24代住職の本橋亮智(りょうち)さんは「元々の斜面には杉の木が乱立していたが、倒木防止のため伐採した。木が無いとがけ崩れの原因にもなるので、土留めになるようにアジサイを植えたと先代から聞いている。その後、アジサイの数が増えていき、『あじさい寺』と呼ばれるようになった」と話す。
今年で30回目を迎える同祭りでは、23日13時から、境内の池の中に建つ弁天堂前で来場者の開運招福祈願を行うほか、「和太鼓集団黎明座」の和太鼓演奏がある(23日11時~、14時~)。両日、境内には臨時売店(食べ物、記念品、土産品販売)も出店する。
本橋さんは「イノシシ被害などがあり、昨年よりアジサイが少なめだが、新しい苗を100株以上植え直した。アジサイの見頃は6月中旬から7月上旬頃まで。祭りではみなさまの幸福と健康の祈願を行い、和太鼓演奏やけんちん汁の振る舞いも行う。楽しんでいただければ」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~16時。けんちん汁振る舞い(無料)は11時~無くなり次第終了。23日は手打ちうどん無料接待(無くなり次第終了)も行う。問い合わせは吉祥寺(TEL 0284-42-6006)まで。