「第21回足利平和展」が2月10日・11日に、足利市民会館(足利市有楽町)で開催された。
同展では1945(昭和20)年2月10日、同市百頭(ももがしら)町で33人が犠牲になった「百頭空襲」を主に振り返る。同日、米軍機を迎撃した戦闘機が馬坂(まざか・足利市樺崎町)山中に墜落。この時死亡した陸軍飛行第244戦隊、永井孝男中尉の名が刻まれた石碑が現在も墜落現場に残されている。当時の写真や解説、また当時足利に疎開していた子どもたちの手紙や絵などが展示され2日間で約350人の来場があった。
現地調査や遺族を訪問してきた同展実行委員会代表の秋田清さんは「平和展を毎年続けることでみなさんに何かしらの思いを持ってほしい」と話す。展示物のほかに朗読「足利の百頭の空襲」や、足利郷土資料研究所主宰の菊池卓さんによる戦争体験談「アジア太平洋戦争と私」などが行われた。