刀剣展「堀川國廣(くにひろ)とその高弟」が2月4日から、足利商工会議所内「ギャラリーカッサ」(足利市通3)で展示されている。
足利市民文化財団が所蔵する「布袋国広」をはじめ、市にゆかりのある刀工「堀川國廣」およびその一門が打った刀剣11振りを展示。国広は宮崎県生まれ。足利領主・長尾顕長(あきなが)の依頼で鍛えた名刀・山姥切(やまんばぎり)国広は国重要文化財に指定されている。2017年に山姥切が足利市立美術館(通2)で展示された際は、個人蔵の刀剣が20年ぶりの展示となったことや山姥切がオンラインゲームの人気キャラクターということもあり3万7000人が来場した。今回、同刀は展示されない。
今回の刀剣展は足利市、足利商業連合会、足利商工会議所などが協力して行う。商業連合会では「刀剣カード」を作成。近隣の飲食店を利用した観光客に配布する。飲食店の一部ではコラボメニューも提供する。「足利へ再び訪れるきっかけになれば」と足利市産業観光部商工振興課の上武俊之さん。同課奈良原友幸さんは「元金庫がギャラリーというのも面白い趣向だと思う。刀剣ファンから足利ファンになってほしい」と話す。
通2丁目商業会では展示に合わせて独自のキャンペーンを展開している。通2丁目商業会会長の浜田陽一さんは「京都や鎌倉に匹敵する観光資源を有する足利市をさらに知ってほしい」と話す。初日に展示に訪れた山田裕美さんは「足利へ来てくれる刀剣ファンの方をおもてなしするためにも、まず自分がしっかり見ておこうと思い初日に来た」と刀剣を鑑賞した。
展示は10時~17時。入場無料。パンフレットは100円。問い合わせは足利市産業観光部商工振興課(TEL 0284-20-2158)まで。3月3日まで。