県立足利高校(足利市有楽町)新校舎の落成記念式典が10月1日、行われた。
同校は2022年4月、100年以上の歴史を持つ足利高校と足利女子高校が統合され、男女共学で足利高校の校地に開校。授業を続ける一方、同年9月、統合した足利女子高校と閉館済みの足利市民会館を合わせた跡地で新校舎の建設が始まった。
新校舎の完成を受け、当日は、在校生720人と教職員のほか、県議会・市議会・学校・工事関係者などの来賓が参列。福田富一栃木県知事と県教育委員会の阿久澤真理教育長、早川尚秀足利市長らのあいさつや祝辞に耳を傾けた。
生徒代表のあいさつで、生徒会長の賣野友胡(ゆこ)さんは「生徒一同、この新しい校舎とともに足利高校の『進取』『忠恕』『自学』の精神を胸に、未来へ向かって新しい成長を続け、自己の成長と社会への貢献を果たしていく」と話した。
記念式典終了後は、来賓を対象に新校舎の見学会が行われ、北関東3県の公立高校では最大規模となる全長70メートルの体育館、一学年全員が収容できる大教室、3階建てで吹き抜け構造の新校舎などを見て回った。1300人を超える事前申込者を対象にした見学会も行われ、卒業生や保護者、地域住民が地図を片手に校内を見学。盛況を見せた。
新校舎での通常授業の開始は10月2日。グラウンドは整備中のため、部活動の一部は完成まで旧校舎で行う。