プレスリリース

築約100年の大正時代商家を未来へ|陶器ギャラリー陶庫がクラウドファンディングを開始

リリース発行企業:有限会社 陶庫

情報提供:

有限会社陶庫(本社:栃木県益子町、代表取締役社長:塚本倫行)は、益子の文化を未来へつなぐため、築約100年の木造建築「陶庫」の屋根修繕を目的としたクラウドファンディングを開始しました。
このプロジェクトでは、老朽化が進む屋根や庇(ひさし)を修繕し、益子焼の作り手と使い手をつなぐ場として、陶庫が果たすべき役割を未来へと受け継ぐことを目指します。




陶庫とは
陶庫は1974年に益子焼の産地である栃木県益子で創業し、益子焼を中心とした工芸作品の展示・販売を行うギャラリーです。
2024年10月8日に創業50年を迎えました。
現在、約40名の工芸作家の作品を取り扱い、これまで1000回以上の展覧会を開催してきました。
また、陶器をより深く知っていただくために、金継ぎ体験、作家トークイベント、お茶会などのワークショップを開催し、全国各地から多くの方にご来場いただいています。

大谷石石蔵を使用した「石蔵ギャラリー」

江戸時代の梁を再利用した店内

大谷石石蔵を使用した「合田好道記念室」

大正時代商家の雰囲気を残した「NIKAI」

オリジナルブランド「道祖土和田窯(さやどわだがま)」では、益子の伝統技法を受け継ぎながら、現代の食卓に調和する器「modern mashiko」を提案
陶庫は、工芸品を通じて「真の豊かさ模索する」をコンセプトにギャラリー運営を行っています。

道祖土和田窯|2toneマグカップ

道祖土和田窯|2tone丸皿

道祖土和田窯|2tone飯碗

プロジェクトの背景
「作り手と使い手をつなぐ場」としての陶庫を、未来へ。
益子焼業界は、1998年に市場規模約95億円を記録した後、2022年には約15億円まで縮小し、窯元の後継者不足も深刻化しています。
その中で、陶庫は作家の表現を尊重し、訪れる人々が益子焼の魅力を体験できる場として運営を続けてきました。
しかし、築約100年の木造建築である現店舗は、屋根瓦の剥がれや庇の腐食が進み、大規模な修繕が必要な状況にあります。
これまで可能な範囲で細やかな修繕を行ってきましたが、今回、建物の保存と活用を本格的に進めるため、クラウドファンディングを実施することとなりました。

屋根瓦の欠損

屋根瓦の痛み

庇(ひさし)の痛み

プロジェクトの目的
陶庫を「修繕する」だけではなく、「文化を未来へつなぐ」ために。
このプロジェクトは、単なる建物の修繕ではなく、「この空間を、これからの益子のためにどう活かしていくのか」を、皆さまと共に考え、未来へつなげる取り組みだと考えています。
次の50年に向けた歩みとして、益子という地域、そして数々の伝統工芸を有する日本に少しでも貢献できることを切に願い、スタッフ一同邁進してまいります。
皆様の温かいご支援を何卒宜しくお願い申し上げます。

大正時代の建物の様子

現在の店舗外観

クラウドファンディング概要
期間:2025年3月17日~5月15日
目標金額:500万円(最終目標金額:1100万円)
支援プラットフォーム:READYFOR
プロジェクトページhttps://readyfor.jp/projects/mashiko-toko
支援用途:屋根修繕、縁側の庇(ひさし)の修繕

実行者メッセージ


代表取締役 塚本倫行陶庫は創業以来、益子焼という伝統工芸と共に歩み、多くの作家の作品を世に送り出してきました。創業から50年、私たちがここまで続けてこられたのは、作り手の情熱と、それを支えてくださるお客様、地域の皆様の存在があったからこそです。心より感謝申し上げます。
しかし、現在、私たちが拠点とする建物は築約100年を迎え、老朽化が進んでいます。屋根瓦や庇の劣化が顕著であり、このままでは、次の世代にこの空間を残していくことが困難になってしまいます。本来であれば、修繕は事業収益でまかなうべきものですが、益子焼業界全体が縮小する中、これまでのような形で維持していくことが難しくなってきました。
だからこそ、今回のクラウドファンディングを通じて、私たちだけでなく、皆様とともに「未来の陶庫」をつくりあげたいと考えています。単なる修繕ではなく、この場所がこれからも益子の文化と人々をつなぐ場であり続けるための取り組みです。
私たちは、陶器をただの「商品」として販売するのではなく、作り手の想いや背景とともにお届けすることを使命としています。この場所があるからこそ、作家の表現が伝わり、人と器との出会いが生まれる。そんな場を未来に残すために、皆様のお力をお借りできれば幸いです。
是非とも、ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。






専務取締役 塚本慈私は益子で生まれ、幼少の頃から益子焼がある暮らし、そしてこの地に根付いた文化の中で育ちました。その後、高校時代から約14年間、益子を離れて暮らしたことで、地域の中にいるだけでは気づけなかったこの町の魅力や価値を改めて実感しました。外からの視点を持つことで、ここにしかない文化や伝統、ものづくりの営みが、どれほど大切なものかを強く感じています。
陶庫が50年間、益子焼とともに歩んでこられたのは、数えきれないほど多くの方々の支えがあったからこそ。だからこそ、今回のプロジェクトでは「歴史的価値があるから守るべきだ」と一方的に訴えるのではなく、この建物が果たしてきた役割、そしてこれから果たせる役割を、皆様とともに考えていきたいと思っています。
本来であれば、修繕費用は事業の収益で賄うべきだと考えています。しかし、この機会を通じて、私たちの存在意義を見つめ直し、益子という地域、さらには日本や世界へ向けて、少しでも貢献できる方法を模索したいと考えています。
私たちの仕事は、単に益子焼という工芸品を扱うことではなく、窯元や作家、地域の方々とともに、産地全体の価値を高め、未来へつなげることです。この建物を守り、これからも益子の文化と深く関わりながら、その役割を果たし続けられるよう、大切にしていきます。
その実現に向け、皆様のお力をお借りできれば幸いです。
どうか、あたたかいご支援をよろしくお願いいたします。






【会社概要】
会社名:有限会社陶庫
所在地:栃木県芳賀郡益子町城内坂2
設立:1974年10月8日
事業内容:陶器ギャラリー「陶庫」運営、益子焼ブランド「道祖土和田窯」展開
公式サイト:https://mashiko.com
本プロジェクトに関する取材や詳細な情報については、下記までお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
担当者名:塚本慈(つかもと しげる)
TEL:0285-72-2081
メール:toko@mashiko.com

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