セレクトショップ「gallery Torch(ギャラリートーチ)」(足利市大門通)が7月16日、オープンした。
店主の宮本あかりさんは足利市出身。秋田公立美術大学を卒業後、富山県内のガラス工房でアシスタントを経験し、足利へUターンした。2020年1月、エコツー技術研究所(通3)のファッション部門にデザイナーとして参加し、アパレルブランド「Torch」立ち上げに関わった。
ブランド名でもあり店名の「Torch」は「たいまつ」「ともす」などの意味を持ち、「扱う商品がトーチの役割をし、これまで見えなかったものを照らしたい」という意味を込めた。店舗は、国登録有形文化財の松村記念館敷地内にあるゲストハウス松香庵跡地を活用した。建物の雰囲気を損なわないよう、床や壁を改装。店舗正面はガラス張りにして採光を十分に取り入れるなど工夫したという。
店内には、オリジナル商品のアウター「nagomi(ナゴミ)」やシルバーリングなどを中心に、宮本さんが選んだビンテージのアクセサリーや雑貨などが並ぶ。宮本さんは「誰もが素直な気持ちで身にまとえるスタンダードなものや、シンプルなだけでなく手仕事の跡を感じさせるものを選んだ」と話す。
オープン日から3日間、敷地内で行われた八蔵(はちくら)主催のイベント「古民家デパート」に参加し、シルバーリングの受注やビンテージアクセサリーの販売を行った。
宮本さんは「ご縁がつながり、ブランドを立ち上げ、足利の歴史ある場所に店を構えることができた。この場所を拠点とし、新しい製品を生み出し、コラボレーションやワークショップなども積極的に取り組んでいきたい」とほほ笑む。
営業日・営業時間は不定期。営業情報はホームページで知らせる。