「動物愛護講座」が10月24日、足利市民プラザ(足利市朝倉町)で開催された。
足利市環境政策課が2015年から、市内在住の犬・猫を飼育する人、関心を持つ人を対象に、毎年10月の栃木県の啓発期間に合わせて県獣医師会の会員の獣医師を招き無料で行っている。
当日は柿沼ペット病院(栄町)の獣医師、柿沼綾子さんが「野良猫の繁殖対策と犬の社会化」のテーマで講演。ペット全般の清潔感を保つこと、「犬の社会化」としてしつけやトレーニング以上に対人の安心感を養うこと、「屋外の猫対策」として去勢・避妊手術を行うことや猫の病気対策などの重要性を説明。参加者は興味深く耳を傾けていた。犬や猫とどうすればより快適に共存して暮らせるかをテーマに話が進む中、柿沼さんの愛犬が犬との接し方のお手本として登壇すると、会場の雰囲気がなごむ場面も。
後半の質問コーナーでは、数人が猫に関する相談をし、具体的なアドバイスを受け、講座終了後もしばらく柿沼さんや環境政策課の職員への受講者の質問・会話が続いた。参加した市内在住の川島かつみさんは、「以前からずっと動物の世話はしていたが、新たに病気のことや専門的な話が聞けたこと、気掛かりだったことにアドバイスがもらえたことがよかった」と話していた。