「令和3年度 男女共同参画週間事業」が6月26日、足利市民プラザ(足利市朝倉町)で行われた。

「男女共同参画に関するキャッチフレーズ」の表彰式

　同事業は、1999（平成11）年6月に制定された「男女共同参画社会基本法」の目的と基本理念に関する国民の理解を深めるため、6月23日～29日の「男女共同参画週間」に合わせて毎年開催している。足利市と同市女性団体連絡協議会主催で、開催は21回目。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、今年は事前予約制で定員130人とし、感染拡大防止対策を取った上で行った。

　第1部は「男女共同参画に関するキャッチフレーズ」の表彰式を行い、応募総数2096人の中から、小学生の部、中・高生の部から最優秀賞各1人、優秀賞4人・佳作12人に表彰状を手渡した。早川尚秀足利市長は「これからの未来を切り開いていく皆さんの力が、女性も男性も輝く豊かな足利市を作ってくれるものと確信している。キャッチフレーズに込めた思いを実現できるよう力を尽くしていきたい」とあいさつした。

　男女共同参画キャッチフレーズ作品で最優秀賞となった足利市立北中学校1年の手塚智琉（さとる）さんは「受賞するとは思わなかった。男女の差別が無くなり、お互い認め合えるようになれば」と話した。

　第2部は、社会学者・東京大学名誉教授の上野千鶴子さんによるオンライン講演会「安心して産める 安心して老いる 地域づくり」。市内から小学生と中学生の息子と来場した白橋裕子さんは「上野先生の著書を読んでいるので、足利に呼んでもらってありがたい。興味深い話に、あっという間に時間が過ぎた。息子たちにとって、今は全くよく分からない内容だとしても、何かしら記憶に残り今後振り返りがあれば」と期待を込めた。