「サケの稚魚一斉放流会」が2月16日、渡良瀬川河川敷(足利市岩井町)で開催された。
山野井さんあいさつ「今年は水温が高く、各家庭でのふ化も早かったのでは」
国土交通省 渡良瀬川河川事務所が運営する「せせら」は昨年12月1日、サケの受精卵2500個を市内企業や小学校、各家庭に配布した。育てられた稚魚は毎年2月に一斉放流している。15回目となる今年は小雨降る中、大人101人、子ども82人が参加した。
サケの卵を提供、ふ化も行った渡良瀬川漁業組合の山野井淑郎代表理事組合長はあいさつで「稚魚はすぐに海へ向かうのではなく1カ月ほどは近くにいる。放されたサケは利根川から銚子の海へ出て、3~4年かけ放された川に戻ってくる。11月初旬から渡良瀬川で産卵する様子を見ることができるので、ぜひ来てみては」と話す。
市内から参加した木村怜子さんは「自分が子どものころから参加しているイベント。今年も両親、子どもと一緒に来た。毎年楽しみにしている」と話し、同じく市内から参加した小学生、大関優花さんは「毎日、自宅で稚魚のふんを取り、餌をあげて育ててきたので、川に放流できてうれしい」と水面を見つめていた。