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足利・桜小で桜植樹の募金活動 2年目ならではの取り組みも

朝の登校時間に寄付を呼びかけた6年児童ら

朝の登校時間に寄付を呼びかけた6年児童ら

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 足利の桜小学校(足利市千歳町)で現在、桜の植樹を目的とした「桜おうえんプロジェクト」が行われている。

「桜おうえんプロジェクト」朝の登校時の様子

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 同活動は、2022年に校舎の北側にあった桜の木4本が特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」の加害により伐採されたことをきっかけに始まった。校名にもある桜の木が切られたことを悲しむ児童の声を耳にした早川理恵校長の呼びかけに賛同した児童たちが任意に参加した。寄付の目標額は、1本の苗木代と植樹のための諸費用を合わせて3万円。昨年度は、児童たちの活動を知った地域住民らからの寄付もあり、11万4,000円が集まった。

 校外からの支援として、4月に大平町在住の大和田英雄さんから桜の木3本、11月に足利市出身で栃木市在住の歌手・五家英子さんから桜の木1本の寄付があった。3月に昨年度卒業生が植えた1本と合わせて、同活動により校庭に桜の木が5本植樹された。桜の木の品種は、ソメイヨシノと比べて病気に強いとされる「しだれ桜」「大漁桜」「紅華」「下野乙女」が選ばれたという。

 活動2年目となる本年度は、学校教員と児童の賛同もあり、全校児童参加の授業として取り組む。9月の運動会後の10月から児童らが企画し、準備を進めている。第1弾として、小学6年が11月27日から12月1日までの毎朝5日間、募金箱を持って校舎入り口に立ち、登校する教員と児童へ寄付を呼びかけ1万3,049円が集まった。6年児童らは活動を周知するポスターとチラシを制作し、新たな取り組みとして、タブレットで描いて校内のプリンターで印刷したオリジナルシールを寄付者に配った。

 6年の三ツ木愛良さんは「学校を桜で満開にしたい。ポスターとチラシの制作に関わったが、みんなの目に留まるようにデザインを工夫し、見た目を華やかにするよう意識した」と話す。ほかには、活動の周知を目的に校歌の替え歌を作成中という。

 早川校長は「桜の木の植樹を目的に始まった取り組みだが、結果的に子どもたちにとって、学校を守りたい、自然を守るといった、さまざまな分野に興味関心を持つきっかけになっている。5年は、桜の木を1本でも多く守るため、クビアカツヤカミキリからの防樹の理科研究をやっているという。子どもたちの熱い思いを大切にしていきたい」と話す。

 外部からの寄付についての問い合わせは同校(TEL 0284-41-2608)まで。

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